人間不信の錬金術師と元兵士のホムンクルス

あらすじ・概要

夢を語り合い、大志を共有して邁進する固い絆で結ばれた二人の錬金術師は、
人々の心を豊かにして幸せが溢れる世の中にすることを夢見て研究に明け暮れる。
数年の年月を費やし、ついに核心的な技術を開発する。

「フラスコの外でも生きられるホムンクルス」の誕生

研究を成功させた錬金術師は、
人間のより良いパートナーとなり、幸せな時間を与えてくれる存在になると確認し喜ぶ。
だが、唯一無二だったはずの友が、ホムンクルスの戦争への転用を国王に進言したこと、
更に、褒美として大金、王族お抱えの錬金術師としての地位を手に入れたことを知る。

――裏切られた。――

錬金術師は友を問いただす。
「ホムンクルスを戦争に活用すれば、戦死する人間が減る。領土が広がれば生活は豊かになる！」
「これこそがホムンクルスの有効な使い方、人間が幸福になれるのだ！」
と反論される。

――絆は『嘘』だった。――

錬金術師は、泣き悲しみ、怒り、絶望する。

友を糾弾してホムンクルスの戦争転用を阻止するため国王に直訴するも、
逆に錬金術師の職を追われて王都から追放される。

失意の中、たどり着いた先は、生まれ故郷である辺境の漁村だった。
錬金術師は、人との関わりを避け、村外れの一軒家でひっそりと暮らし始める。

それから数年の年月が流れる。

噂で戦争は終結したと聞いても、いまだに癒えぬ心の傷と向き合えぬまま、
生ける屍のようにただ日々を過ごす錬金術師。
そんな折、森の廃棄場に「袋詰め」で捨てられていた「少女」を発見するのだった。

スローライフ系抜きゲー

物語の舞台背景は結構ダークさを感じさせる内容。
ただテーマは「スローライフ」。
そんなダークな世界観で主人公とヒロインはスローライフを送る…という雰囲気は「よさげ」なエロゲーとなっている。

この「スローライフ系」エロゲーはシリーズとしては第2弾。
前作は「奴隷姫騎士と奴隷侍女とのスローライフ」
こちらもタイトルにある「奴隷」という危険なワードで吸い寄せられた方もいるだろうけど、実際はハード感のないスローライフSEXを楽しむ内容となっていた。

内容が類似するため前作との比較をどうしてもしてしまう処。
本作はヒロイン1名。前作はヒロイン2名。
いや、数を減らした理由が予算の都合…であるのならば「許さん」ではあるけれど。
主人公の背景やヒロインの背景を理解した上で、その二人が共に暮らすという世界観を描きたいというのならばそこに文句をつけるのは野暮なのかな…っと。
だったらその分シチュ数を多くしてほしいところ、それは抜きゲーマーならば至極当然の意見だね。

前作：CG25
本作：CG20

ヒロインを1人にしたことで枚数的な不安要素があったけど枚数自体は5枚プラスとなっている。
まぁヒロイン1人にして関係性を濃密に描いた方がお話としての繊細さも出て良いだろう。

さて、値段は…

前作：3,850円
本作：6,380円

くそったれぇぇえええええぇぇぇええええ！！！！

夢の大切さを伝える物語

少し取り乱してしまい申し訳ございません。
ロープライスからミドルプライスになっていたので、ね。
その分の価値を算出しなければならんわけですわ、ええ。

ってことで紐解いてみましょう。

親友の裏切によって”夢”や”希望”を失い、時間に流されるだけの生活を送る主人公が、”夢”や”希望”が、どんな過酷な状況下でも、生き続けたいと強く思う原動力となり、
ギリギリのところで、心の支えにしてきたヒロインとの生活で、次第に『抱いていた夢』を思い出し『自分らしさ』を取り戻す物語。

ぶっちゃけていえば、シナリオ的には「想像を超えるもの」ではなかった。
ってことは貴方があらすじをみて想像した内容で多分問題なし。

機能面で見れば
「オリジナルモードとアレンジモード、2種類のイラストが楽しめる」
ってことだが、これは・・・うーん評価が難しい処。
っていうのも結論から言ってしまえば「絵タッチが美麗」であることが本作の最大のウリだと思うわけよ。
その絵タッチに関しての機能だから「嬉しい」と思う人もいれば「いらね」と思う人もいるだろうし…。
ここは保留といったところかな。

決して悪くはないんだけどね。どうしても前作との比較をしちまうと、なんとも微妙な評価にならざる負えないってのが正直なところ。
モブキャラに割く労働力、そこまで必要だったのかな～。

サンプルイメージ＆シチュエーション